レポート 6/21 加藤裕士プレゼンツ〜木下和重さんによる『キャンドルセグメンツ』〜

くすのき荘に現れた100個のキャンドル!

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6月21日(水、夏至!)にバイオリニスト・作曲家の木下和重さんによる『キャンドルセグメンツ』というパフォーマンス公演と、木下さんの作曲の核となる『セグメンツ』という概念についてのトークを開催しました。

最初にキャンドルセグメンツでした。100個のキャンドルを直線状に置き、どのキャンドルをいつ消すかが書かれた楽譜を基にランダムに消していきます。行われたことはこれだけですが、鑑賞者や演奏者は40分間それぞれ違うものを見て、違うことを考えていたでしょう。100個のキャンドルが一列に並んでいる光景にもグッときます。

休憩を挟んで後半はトークです。音や行為によって時間を分節し、構造化された時間を鑑賞するというセグメンツについて、基礎概念のわかりやすい解説からスタートしました。バイオリニストとして即興演奏を行なっていた木下さんがなぜセグメンツという概念を作ることに興味を持ったのか、セグメンツによってもたらされる体験とは何なのか、時間の構造化からスタートしたセグメンツから構造を取り除いた時に一体何が起こるのだろうか、などと話題は多岐に渡りました。さらに、ご来場いただいていたお客さんからも活発に質問や意見が飛び出しました。美術作家の方が、自らの創作活動を顧みた時にセグメンツの概念はとても刺激的に感じられたと仰られており、音楽家の持っていない視点も与えられ、次の展開に繋がる可能性のある示唆に富んだ内容となりました。

キャンドルセグメンツの上演とセグメンツについてのトークが同じイベント内で行われたというのは思った以上に興味深い体験になりました。シンプルゆえにセグメンツの構造が簡単に可視化できるキャンドルセグメンツを参照することで、セグメンツの概念の理解もスムーズだったと思います。
くすのき荘では今後も木下さんとセグメンツのイベントを開催していこうと思います。今回お越しいただいた方々も来れなかった方々もぜひご参加いただけたら嬉しいです!

文:加藤裕士

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